再び旅へ


すっかり4か月も空いてしまいました。

ORIENTAL MARKETも無事終了したというのに、写真が1枚もないという。

そして明日には出発。

3週間、アジア3カ国を回ってきます。

本当は、買い付けの時間と同じ時間を自分のために使おうと思って、長めの3週間にしたのですが、性格なのか運命なのか相変わらず忙しい旅になりそう。

出発が近づいてくるといつも少しナーバスになります。

行き先と買いたいものを頭で想像している頃はアドレナリンが出て戦闘モードみたいな感じになるのですが、具体的な日程決めと航空券とホテルの予約の間に現実感でクタクタになり、そして出発が近づいてナーバスになりながら当日を迎えるといういつもの流れ。

ナーバスな状態で飛行機に乗るので(恐怖感とともに)、やたらと感傷的で恐ろしく駄作の邦画で号泣したり(そもそも泣きそうな映画は選ばないのに)旦那を必要以上に愛おしく思ったりします。

考えてみたらとてもありがたく、客観的にみたらとても楽しそうな仕事なのは重々承知なのですが、私のカパ的要素のせいか、じっとしていたい、動きたくない、このまま家にいたい、という気持ち、良いものが見つけられるのかというプレッシャー、たくさんお金を使うことへの不安、またたくさん飛行機に乗るのかという恐怖多分これが一番憂鬱)しばらく家のベッドで寝れないのか(意外と繊細なので)食べものに対していちいちしばらく蕎麦も食べられないのかと反応し、非常にめんどうな状態になります。

好きなことを仕事にしている人、でもその仕事のすべてが好きな人なんてきっといないと思います。

私が好きなのは、「旅に出て好きなものを探すこと」だけであって、そこに付随するほとんどのことが苦手です。

まず飛行機(飛行機に乗るまでのすべての工程が苦手。パッキングもバスに乗るのも、チェックインも、入国審査も、何度も靴を脱ぐのも、待つのも、飛行機までバスの場合は閉所で叫びだしそうになる)が苦手なんてありえない。

それでもこうやって年に何度も出かけていくのは、その時にしかない何かがあるから、そこに心動かされる何かがあるからなんだと思います。

もちろん仕事になっているから、それをやめたら私は別の仕事を探さなければいけないのですが。

この仕事を始めるまで、自分のことを負けず嫌いだなんて思ったことはないのですが(勝負のステージにすら出て行かないタイプ)、はじめてからようやく自分の本当の性格に気づいたりもします。

誰か特定の人に負けたくないわけではなくて、多分自分に。

長くなりましたが何を言いたいのかというと、こんな苦手事項が多いことでも何か一つ好きがあればやれるってこと。

だから何か諦めてることがあったら、諦めないでくださいね。

昔、何かで読んだことがあるのですが、人間の細胞は最高に興奮してアドレナリンが出た瞬間を記憶して、ずっとそれを求めるのだとか。

私の場合、若い頃にバックパック背負って半年旅をして、全身に鳥肌が立つような景色や感情を揺さぶられる経験に触れて、きっと今でもそれを求めているんだろうなと。

物を売ることだけがやりたいことではなくて、旅をし続ける=その感情を求め続けることがしたいのかもしれません。

最近は仕事色が強くなって、あの頃感じた気持ちをすっかり忘れてしまっていたのですが、今回の旅は意識して、その頃の自分を同伴させて過ごしたいと思っています。

では、行ってきます!


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