私のあたらしい場所



Instagramでは短く書いた「家」の話。


考えれば考えるほどに、このタイミングでやってきたことと、直感で悩むことなく一瞬で決めたことにも大きな意味があるなぁ、と。


きっとこのことが、これからの生き方にすごく影響を与えていくだろうなぁ、と。


そんなこと言って、一瞬で手放してたらそれはそれ。


とにかくやってみないことには分からない。


Instagramは想像していないくらいたくさんの方に見ていただいていて、正直、個人的なことを前みたいにあまり考えずに書くことに戸惑いを覚えるようになってきました。


自分にとって意味のあるうれしいことでも、誰かにとっては自分を卑下するものになってしまうかもしれない、とかそんな風に考える時もあったり。


なので、「家」の投稿も最初はもう少し長く書いていたのですが、3日くらい文章を読み返しては削り、直し、できるだけシンプルに短くかつ言いたいことの中心は言う、そんな文章にしました。


ので、改めて自分の中にある気持ちを書いてみます。(一気に書いて修正なし)


去年の秋頃、「このまま行けなかったらどうなるんだろう。やり方を変えて行かないと今までのようには続けられないな。」と、思いついたのが自分の場所を持つことでした。


事務所兼たまに開けるお店のような小さな場所、家の近所や沿線のアパートや古い1軒屋をネットで見る日々。


けれど、見てもみてもテンションは上がらないしイメージも湧いてこない。


もともとじっとするのが苦手、定着すると今度は動けなくなってしまうタイプだから自分には合わないのだと。


それから年末にかけて、何がなんでもタイに行こうと決めて、前後ロックダウンに挟まれた数ヶ月の自由なタイに奇跡的に行くことができた。


(これもまた自分の人生においては大きなターニングポイント。)


隔離を終えてチェンマイに1ヶ月滞在する中で、こうして生活することがいかに自分を満たしてくれるのかを知った。


買い付けから汗だくで戻った部屋で、アイスコーヒーを飲んだり、市場で買ったごはんを食べたり、手洗いした洗濯物を干したり、そんな些細なことが自分を満たしてくれたし、改めてこの場所が大好きだと思った。


少し前から漠然とではあるけれど、2024年頃にはオンライン販売からもう少し違う段階へ、私のセレクトしたものやタイで製作したものを取り扱ってくれるお店を探して、チェンマイに居場所を作って1度の滞在をなるべく長く、じっくりと誰かとものづくりをしたり、文化をインプットする時間に使いたいと考えていた。


短時間で買い付けをする、その短い時間のアドレナリンと新鮮さがもたらす成果ももちろんあるのだけど、自分の気持ちがもうそれではやっていけないと気がつき始めていたから。


思い返せば2019年が気持ち的にしんどく、何を買っていいのか分からなくなったりもして、2020年に一度大きな展示をしていったん休もう、と思っていた。


もちろん展示はコロナ禍で中止になったわけだけれど、自分が休もうと決めていたタイミングと世界が同時に停止した瞬間が同じだったこともきっと繋がりがある。


会えない時間が愛を育てる、と同じで、行けない間にもう欲しいものは何もないと思っていたのが不思議なくらい、次に行ったらこういうものを探そう、こういうことをしよう、と妄想がどんどん溢れてきた。


成長して洋服が合わなくなっていることに気がつかずに、なんとなく無理して着ていた状態から、それに気がついて自分にフィットするものを探す、そんな感じに近いのかもしれない。


忙しく充実したチェンマイでの時間を経てようやく、自分とHuuHuuというものに対して「もう大丈夫。」と思えた。


ずっと手探りでやってきたしどこか自信がなく、まだまだまだまだ、そんな思いが強かったのだけれど、この旅を通して自分を好きと思えた。


いやー長かった。


私は次に進めるな、と腑に落ちた瞬間があった。


帰国して、2024年なんて言わずに、またいつ行けなくなるか分からないのだから、やりたいことは前倒ししてやっていこうと決めた。


日本でアパートを借りるより、チェンマイで場所を持つ方がずっと心躍る。


私のパートナーであり親友とはそんな話をずっとしていたけど、「次に行ったらすぐ借りるから良さそうな物件があったら教えてね。」と伝えていたら、完璧に好みの家の話がやってきた。


大家さんは、昔から好きで通っているショップのオーナーさんなので、文句なしに好み。


コンクリートと木を組み合わせたチェンマイらしい家に住んでみたかったからまさに。


すぐに借りてもらって8月から入居開始。


お掃除に入ってもらって、ガス台と冷蔵庫探し、キッチン周りにタイルを貼りたくて職人さんも紹介してもらった。


私は大きな水草ラグをオーダーした。


行けないけれど、親友があれこれ動いて報告してくれることで、まるで近くにいるような気持ちになれる。


新しい生活の実験のような感じで(この年で物がゼロから暮らし始めるチャンスはほとんどない)、できるだけ古道具屋さんや蚤の市で家具や食器は探して、衣食住についても日本ではできないこと、できるだけ自然に近い形で生活してみたいし発信もしたい。


スタジオとしても使いたいので、好きなものしか置かず使って気に入ったものをそこで撮影してそのまま販売できるようにしたい。


現地でのワークショップや料理教室とかも、撮影できたら楽しいことこの上なし。


向こうでやりたいことが次から次へと溢れ出してくるから、脳が幸せで満ちている。


秋から冬にかけて、また隔離になるけれど行く予定です。


ステイホームで何もできないストレスや不自由さは尽きないけれど、ため息ついているよりは終息したら何をしたいか、それに向けて情報収集したり、家にいるからこそできること探したり、楽しいことに時間を使いたい。


私の場合はとにかくやりたいことを口に出すことで実現してきたので、口に出せば出すほど意思は強くなるし、そちらに向けて自然と小走りし始めるから、やりたいことがあるならばどんな小さなことでも声に出して、人に伝えていきましょう。


辛いことは山ほどあったけれど、今思い返せばその原因は多々自分の中にあったことも認めて許して、今がいちばん楽しい。








 

コメント

  1. あいちゃん 素敵だね!
    物件も文章もその内容も。
    うじうじ考えるだけのこんな私でもワクワクしてきちゃう。
    次にチェンマイ行くのが私も楽しみになってきたよ。

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