思い出



毎日Inter FMを聞いてる。
日曜日はまともな番組が多くて良い。

18時からのバラカンビート、1曲目にかかったのは
Michael Franti & Spearheadの「Everyone Deserves Music」だった。

イントロ聞いてすぐに浮かんできた。

この曲の入ったアルバムを、15年以上前にハワイのタワレコで買ったこと。

ワイキキのコンドビニアムで初めての一人海外暮らしをしてた時。(1か月ほどですが)

人生で起こらなくて良いようなどうしようもなく辛いことが起きて、
一人の孤独とか寂しさとかにどうにか慣れなければ、という気持ちと現実逃避の両方だった。

初めはロンドンに数ヶ月行こうとしていて、でも計画するにつれ、
「天気が悪くてみんな鬱になる。」的な話をあちこちで耳にし、
行こうとしていた季節が冬だったこともあり、これ以上孤独はいらないし、
まずは陽気な場所で一人に慣れてみようとハワイに変更した。

その頃ストライキで公共交通機関が全部止まっていて、
このアルバムが欲しかった私は、iPhoneも携帯もない時代に、
地図を頼りに1時間半ほど歩いてタワレコまで行ったのだった。

あの時の暑さや真っ黒に焼けて、ガリガリに痩せていた自分が、曲と一緒に一気に戻ってきた。

毎日一人でビーチに行ったり、夕日見たり、スーパーにマグロを買いに行って、
見よう見まねで漬け丼にしたり、変なおじさんにストーカーされたり、
とにかく若い私は時間を持て余して、早く日本に帰りたいなんて贅沢なことを思ってた。

その頃から、何かあると旅に出たいと思う気持ちは変わってないんだな。

残念ながら歳をとったことで、快適な環境から離れるのが面倒だなぁって思ってしまうのが悲しいけれど。

旅に出たいと思う反面、不安な気持ちも同時に湧いてくるもので。

旅の合間に所在ない気持ちで眠れずに天井を見上げることがよくある。

基本的にひどく怖がりで、いろいろ気にやむのだけど、
何か起きた時や痛みにはだいぶ強いこの性格は父にそっくりだ。

次はどこに行こうかな。

行ったことのない場所に。

写真は完売した刺し子ワンピース。
ありがとうございました。

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